男子テニスで、日本のエースの錦織圭(30=日清食品)が4日(日本時間5日)、復帰戦となるジェネラリ・オープン(オーストリア・キッツビューエル)で撮影会とインタビューが行われた。

錦織は、同大会は初めての出場で、オーストリアが誇る風光明媚(めいび)で、スキーのメッカに感動した模様。「初めて来たけど、きれいな街で、最高の景色」と絶賛だ。

錦織は、昨年8月の全米を最後に、右ひじのけがでツアーを離脱。同年10月に日本国内で内視鏡手術を受け、今年の3月までリハビリを続けていた。その後、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界ツアーが中断。復帰まで1年以上のブランクが開いたが、「もう100%の状態。緊張はあるが、すごく楽しみ」と、わくわくしているようだ。

ただ、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、ツアー日程は大幅に変更された。「今年の目標はないが、残された試合が多くないので、なるべく頑張って、できるだけ早く自分のプレーを戻したい」と話した。

当初は、全米前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープン(ニューヨーク)で復帰を予定していた。しかし、拠点とするフロリダから出発直前の8月16日、PCR検査で陽性となり、新型コロナに感染したことが判明。全米前哨戦への出場を取りやめた。21日の再検査でも陽性。26日に受けた3度目の検査で陰性となったが、全米は準備が間に合わず欠場していた。