ショートプログラム(SP)3位発進の松生(まついけ)理乃(16=愛知・中京大中京高)が逆転優勝を飾った。フリーでトップの126・83点を記録し、合計188・90点。SP後は悔しさが募ったというが「『私ならできる!』って思って、練習してきたことが出せたので、すごくうれしいです」とほほえんだ。

フリーは樋口美穂子コーチ振り付けの「Parhaps Love」。ピンクの衣装で150センチの体を大きく使い、演技後半に3回転フリップ-3回転トーループ-2回転トーループの3連続ジャンプなどを着氷させた。スピン3つは全て最高のレベル4。基礎点が1・1倍となる演技後半に3つの連続ジャンプを組み込んで臨み「この構成でノーミスできたので、全日本ジュニアでも、この構成でやっていくと思います」と自信をつかんだ。

次なる大舞台は全日本ジュニア選手権(21~23日、青森・八戸市)となる。

「出るからには優勝を目指してやっていきたいと思います」

スケートが盛んな名古屋でもまれる16歳が、力強く目標を掲げた。【松本航】