2季ぶりの国際大会に臨む三原舞依(21=シスメックス)が、自身もビックリのNHK杯で復調を示す。

昨季はGPシリーズに出場予定だったが、体調不良で欠場。10月の近畿選手権で競技会復帰を果たしたため「まずはNHK杯に出させていただけるって本当に思っていなくて、名前があった時は『1文字違いの方かな?』って思うぐらいびっくりしました」と口にし「出させてもらえるだけで感謝の気持ちでいっぱい。せっかくチャンスをいただけたので、元気よく、西日本選手権の後に練習してきたことを出すだけと思って、楽しんで滑りたいです」と力を込めた。

この日はフリー曲「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー」をかけての通しで、冒頭のルッツ-トーループの連続3回転など、ジャンプをミス無くまとめた。伝えたい思いは明確だ。「フリーは『妖精さんのように』って(振付師の)ローリー(・ニコル)さんから言われているので、森の中に皆さんを招待できるように、最後まで滑りたいと思います」。自身今季初となる有観客試合で、今の力を出し尽くす。【松本航】