フィギュアスケート女子で05年NHK杯優勝経験を持つ中野友加里さん(35)が29日未明、28日に競技が終わった同杯(大阪・東和薬品ラクタブドーム)の解説を行った。

自身のYouTube「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」に動画を投稿。女子で優勝を果たした坂本花織(シスメックス)の演技へ「一番スピード感を感じた選手。ジャンプを跳ぶまで落ちない。3回転3回転を行った時に2つ目のジャンプの方が高さ、幅、回転速度が上がる。『こんな素晴らしいジャンプはないな』と思って見ていました」と称賛の言葉を並べた。

女子2位となった樋口新葉(明大)は大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を競技会で初めて着氷。中野さん自身が伊藤みどり、トーニャ・ハーディング(米国)に次ぐ女子世界3人目の成功者だったこともあり「よくぞ決めた。本当に意地が見えました。すごく高さのあるジャンプだったと思います。『(わずかな回転不足の)q』マークが付いていたんですけど、それでもあれだけのスピードに乗って、高さ、幅、ランディング(着氷)の流れ、素晴らしいジャンプだったと思います」とこれまでの努力を思いやった。

チャンネル内では男女シングル各選手の滑りを分析し、全日本選手権(12月、長野)の見どころにも言及。同学年でアイスダンスデビューを果たした高橋大輔(34=関大KFSC)への思いも発信した。