東京オリンピック(五輪)代表の張本智和(17=木下グループ)と丹羽孝希(26=スヴェンソン)がそろって8強で姿を消した。

張本が4大会ぶりに4強入りを逃した。Tリーグで同じ所属の及川瑞基(23)に1-4で完敗。4ゲーム目を何とか返すも、それがやっと。前日3試合戦い、最後の試合がカットマン相手に1時間17分と長丁場のフルゲームで「筋肉痛も残っているし疲れていた。負けた悔しさより疲れで今、喜怒哀楽を出せる感じではない」と淡々と話した。

新型コロナの感染防止対策で、試合中、大声を上げられないことも敗因の1つだった。従来、得点した際は「チョレイ!」などと叫び、自分を鼓舞しながら調子を上げていく張本。前日は、抑えながらも時折、声を上げていたら審判に注意を受けた。

その経緯もありこの日は、さらに自重。「昨日、声を出しすぎてしまったという指摘があった、今日は抑えようと思ったが、どうしても自分のプレースタイルではないので、乗り切れなかった」と悔やんだ。

しかし、コロナ禍での大会が続く中、同様の対策が求められる。東京五輪も控える中「自分が大会のルール、マナーを守るしかない。守りつつ勝つことを覚えていきたい」と話した。