全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事は18日、新型コロナウイルス感染の影響に伴う、練習再開に向けたガイドラインを見直す意向を示した。オンライン取材に応じ、「感染防止と練習強度の観点から、従来よりも期間を短縮して良いのかなと考えている」と説明した。

全柔連が昨年7月に発表した「4段階」の指針(改訂版)では、緊急事態宣言下の地域は受け身など相手と組まない練習の段階1となる。現在は、11都府県が段階1に該当し、その後、段階的に相手との打ち込みや実戦形式の乱取りができるようになる。対外試合や出稽古が許される段階4は、稽古再開から最短で2カ月後以降となる。

昨春から新型コロナウイルスの感染状況に伴う、地域での練習段階が異なる“稽古格差”の課題が浮き彫りとなっていた。今回は、学校の一斉休校がないなど前回の緊急事態宣言の内容とは異なるため、期間短縮を含めた改訂に踏み切るという。