QBトム・ブレイディ(43)が7度目の優勝に王手をかけた。今季移籍した第5シードのバッカニアーズ(南地区2位)をけん引して3TDパスをマーク。第1シードのパッカーズ(北地区1位)を31-26で振り切った。

2月7日のフロリダ州タンパでのスーパーボウルに、自らは10度目、チームとしては18季ぶり2度目の進出を決めた。ホームチームの出場は55回目にして初となる。3戦連続アウェーで勝利し、第5シード以下からは4チーム目。AFC第1シードのチーフス(西地区1位)-第2シードのビルズ(東地区1位)の勝者を相手に、2度目のスーパーボウル制覇を狙う。

ブレイディは最初の攻撃で15ヤードのTDパスを決め、あっさりと先制した。第2Qには追いつかれると50ヤードパスで、RBホーネットのTDランにつなげる。インターセプトからのチャンスには、前半残り1秒で39ヤードのTDパスをマーク。後半もファンブルを抑えたチャンスに8ヤードで3本目のTDパス。21シーズン目の勝負強さを発揮した。

後半2度目の攻撃で、今季プレーオフで初めてインターセプトされた。TDパスを返されて5点差となり、さらに立て続けでなんと3連続インターセプトを喫した。ここは守備陣が踏ん張り、連続してQBサックを決めてパントに抑え込んだ。QBロジャースに3TDパスを許したが、5回のQBサックが効いた。

プレーオフ3試合を含めて、アウェーは8連勝となった。今季ラストゲームはホームで初となるスーパーボウルに、ブレイディは「やったぜ。攻撃がだめなときは守備が活躍してくれた。全員が頑張ってつかんだ勝利だ」。胸を張ってホームに凱旋(がいせん)し、頂点を目指す。