車いすテニス男子シングルス世界王者の国枝慎吾(36=ユニクロ)が、1ゲームしか失わない圧勝で、全豪の1回戦を勝ち上がった。現在、サービスを改良中で「スピードのあるサーブに取り組んでいる」。それを東京パラリンピックの新たな武器にするつもりだ。

しかし、その東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会が、森会長の女性蔑視発言、新会長選出のドタバタが続く。「あの発言は、もちろん支持できない」。ただ、そのような騒動よりも「よりよい組織に生まれ変わって、準備を早い段階で進めていってほしい」と本音を漏らした。

全豪は、オーストラリアの厳しい感染対策の中だからこそ、マスクなしの有観客でスタートできた。「オーストラリアはすごい対策を施して開催している。日本も相当にやっていかないと」。そこには、何とかアスリートたちに戦いの場を提供したいという熱い思いもある。

昨年の全米が開催された際の感染症対策や隔離の現状を、組織委員会に報告した経験がある。「時間がない。具体的な準備を進めてもらいたい」。国枝のこの経験を、決して無駄にはできない。