ヤマハ発動機が前後半で9トライを奪って圧倒し、NECを59-31で下した。第3節を終えて2勝1敗とした。今季限りでの現役引退を表明している元日本代表FB五郎丸歩(35)が今季初先発&初出場を果たし、1トライ、5ゴールを挙げてマン・オブ・ザ・マッチ輝いた。母の誕生日に花を添える活躍をした。

現役ラストシーズンと決めて臨んだ今季自身初の出場試合は、聖地秩父宮。慣れ親しんだグラウンドで、五郎丸が序盤から持ち味を存分に発揮した。前半5分に訪れたゴールのチャンスで、2本のポールの間に冷静にボールを沈めた。

極めつけは前半33分。左サイドで相手のパスをカットすると、そのまま30メートル以上を独走。インゴールに飛び込み、リーグ戦では2017-18シーズンのクボタ戦以来となるトライを挙げた。その後のコンバージョンも決めて、NECを突き放した。

この日は母の誕生日。試合前に母からはトライを奪ってほしいとの要望があり、その約束を見事果たした。五郎丸は「トライできたのはラッキーでしたし、よかった」。後半にもゴールを重ね、前後半で計15得点。同35分に退くと、スタンドからひときわ大きな拍手が上がった。

シーズン前に今季限りの引退を決め、一戦一戦が自身にとっても一層大事な戦いとなる。それでも「個人の引退にフォーカスせず、どうやってチームが勝つことができるかを考えています」。ヤマハ入団以降獲得できていないトップリーグの栄冠を、自身最後のシーズンでつかみ取るため死力を尽くす覚悟だ。

このほか東京五輪(オリンピック)・パラリンピック大会組織委員会前会長の森喜朗氏が観戦に訪れ、活躍を見守った。