トヨタシグナスが初優勝に王手をかけた。準決勝でDaishinを延長の末1-0で下し、14年以来の決勝に進出した。延長2分26秒、DF桜井芽愛(めい、18)がゴールを奪い勝利を決めた。父は98年長野オリンピック(五輪)出場の桜井邦彦氏(48)、チームメートのDF桜井乃愛(21)は姉。アイスホッケー一家の新星を擁するチームが、念願の日本一をかけ今日、道路建設ペリグリンと対戦する。

悲鳴にも似た歓声を挙げながら、トヨタシグナスの選手たちが集まって喜んだ。その輪の中心に桜井芽がいた。決勝ゴールを決めた勝利の立役者は試合後、「今までホッケーをやってきた中で一番喜んだ」と話した。苦しんでもぎ取った勝利に貢献できたうれしさがあふれていた。

桜井芽の一振りで、激戦に終止符を打った。決勝進出をかけた試合は、第3ピリオドまでの60分間で決着がつかなかった。5分間の延長は3対3で対戦し、先に得点を決めたチームが勝利する。ベンチから交代で飛び出し、すぐにパスを受けた。そのままゴール前に持ち込み右から打ち込んだ。「明日の決勝進出を頭に入れて、力強くシュートを打った」。

アイスホッケーは幼稚園時代の「4歳か5歳の時」から始めた。父邦彦さんの影響だった。元々はFW。小学校高学年でDFに転向した。「守りながら攻めに参加するのが楽しい」。この日、チームが今大会重視する守備面で無失点に貢献した。さらに攻撃面で積極的に攻めた結果が、価値ある勝利に結び付いた。

目指すは親子五輪。現在のU-18日本代表からA代表へのステップアップを目指す。「シグナスにも代表に入っている選手がいる。一緒にプレーしているその先輩たちに負けないように、自分も代表入りを目指して頑張りたい」と思い描く。

00年創部のチームにとって初の全日本選手権制覇まであと1勝。14年は決勝で三星ダイトーペリグリン(現道路建設ペリグリン)に敗れた。桜井芽は「明日も全員でゴールを守って、無失点で勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。決勝の相手は7年前と同じチームだ。【保坂果那】