東地区4位の仙台89ERSは87-74で同8位の青森ワッツにホームで競り勝ち、3連勝で通算27勝17敗とした。楽勝ムードから一変。最終第4クオーター(Q)中盤に逆転されたが、持ち前の堅守で残り約6分間をフリースローの3失点に抑えて再逆転した。

第2Qの最大16点のリードから第4Qに5点を追う窮地に立たされた。だが残り4分半、SG沢辺圭太(26)の3点シュートで逆転。その後は相手のファウルトラブル(チーム5反則)にも乗じ、フリースローで得点を重ねて逃げ切った。2点シュートの成功率は39・2%にとどまったが、オフェンスリバウンド17を獲得。桶谷大HC(ヘッドコーチ、43)は「インサイドが入らなかったが、落としてもリバウンドを拾い続けてシュートを打ち続ける。(相手攻撃を)連続ストップしてオフェンスに持っていけた」と堅守を絡めた波状攻撃を評価した。

ダニエル・ミラー(29)が9得点12リバウンド8アシスト3スチール3ブロックショットでリング下を支配し、センターの役目を果たした。司令塔のPG笹倉怜寿(23)も3点シュート3本を含む計20得点(フリースロー5点)と活躍した。

今季7度目の同一カード連勝。次節は西地区1位の西宮と敵地で戦う。コロナ禍や福島沖地震の影響で延期されたカードを含め、レギュラーラウンドは、残り16戦。チームは20日~4月4日まで4度の中2日を含む計16日間で8戦をこなす過密日程に挑む。そのうち6戦がホームなのがせめてもの救いだが、桶谷HCは「レギュラーシーズンで40勝してもプレーオフで負けたら意味がない。(トーナメントの)一発勝負でどれだけタフに戦えるか。プレーオフに向けて1戦1戦、成功体験を作っていく」と、B1復帰を今季の最終目標に掲げた。【佐々木雄高】