F1の開幕前合同テストが14日、開幕戦が行われるバーレーンのサキールで行われ、今季からデビューする角田裕毅(20=アルファタウリ・ホンダ)が驚異の走りでアピールした。

テストは12日から3日間行われ、角田は185周を走行した。最終日のこの日、決勝レースと同じ57周を休憩なしで周回。セッション終盤、タイムアタック用のタイヤで1分29秒053。昨季2勝したフェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の1分28秒960に次ぐタイムをたたき出した。

角田はテスト後「F1マシンで全開アタックして、2番手に入るというのは最高の気分。この位置で3日間を締めくくれるというのは、素晴らしいこと」と手応えを口にした。アルファタウリのトスト代表からも「裕毅は非常に優れたパフォーマンスを発揮した」と高評価を与えられた。

角田は、小林可夢偉以来7年ぶりの日本人F1ドライバーとなる。F1の登竜門と言われるレッドブルのジュニアチームを経てF1に昇格。ミハエル・シューマッハーの息子ミックら3人のルーキーの中でも、最も期待の高い選手として注目されている。26日の開幕を「今からわくわくしている」と心待ちにしている。