7年ぶりの日本人F1ドライバーとして今季デビューする角田裕毅(20=アルファタウリ・ホンダ)が、26日開幕の第1戦バーレーンGPで攻めの走りを誓った。

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日本人F1初優勝の可能性を秘める逸材が、熱い思いで開幕戦を待ちわびる。たった半年前には未知の世界だったF1が、テスト走行を経て徐々に自分の血となり肉となっていく。14日に、開幕戦のバーレーンで最後のテストを終えたばかりの角田は、自信にあふれていた。

「テストでもトップ3に入れたことは自信につながる。開幕戦は今もっているパフォーマンスを出し切って、思い切りプッシュして攻めていきたい」と抱負を語った。さらに「バーレーンは去年(下のカテゴリー0で)勝っているので自信はある。自分のすべてを出し切るので楽しみにしていてください」と強気の言葉も飛び出した。

16歳で初めてF1の原点ともいえるフォーミュラカーに乗ってからわずか4年。F1への階段を実力で駆け上がった。F1の登竜門で欧州のドライバーでも厳しいレッドブルのスカラシップを受け、その期待に昨年F2総合3位という結果で応え、F1へのキップをつかんだ。

昨年12月のアブダビで初めてF1マシンに乗ってから3カ月。バーレーンでの合同テストでは最終日の14日、優勝候補フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に次ぐ全体2番手のタイムを出して実力を証明した。「新しいマシンは乗りやすいです。最初のアブダビでは疲れたけど、バーレーンでは疲れなかったし、首も痛くなかった」と淡々と話した。

00年生まれのF1ドライバーは、欧米を含めても初めて。今季は、伝説のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハーの息子・ミックら3人がデビューするが、その中でも1番の評価を受ける。これまで17人の日本人が挑戦して果たせなかった、優勝や年間総合王者への期待も高まる。【桝田朗】