世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、苦戦しながらも全豪優勝後初の試合をストレートで突破だ。

初対戦となった同77位のトムリャノビッチ(オーストラリア)に7-6、6-4で勝ち、「うまく緊張に対処できた。自分を誇りに思う」。3回戦では同95位のストヤノビッチ(セルビア)と対戦する。両者は初対戦となる。

強風と球足が遅いコートに手を焼いた。滑り出しから第1サーブが入らず、得意のフォアハンドも少しずつコースが外れた。第1セット4-5で、相手のサーブと、セットを落としてもおかしくない状況だった。最近では珍しく、早々と怒りを爆発させラケットを投げ捨てる場面もあった。

しかし、第10ゲームの相手のサービスゲームをブレークして追いつき、最後はタイブレークで突き放した。第2セットも、なかなかポイントが決まりにくいコートで、パワーで押さえ込もうとしたためにミスも生まれた。それでもストレート勝ちに結びつけたのは、やはり底力だった。

この勝利で、2度の対戦前の棄権はあるが、昨年8月の全米前哨戦から22連勝となった。20年全豪以来、約1年ぶりに母環さんが試合を見守る中、しっかりと勝利を届けた。この大会は、2度の3回戦進出が最高成績。次戦に、その突破がかかっている。