無観客の地方競技会で、新たな歴史が刻まれた。

将来有望な小学6年の島田麻央(12=木下アカデミー)が国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、日本女子で初めて4回転トーループを成功させた。冒頭で挑戦して2・61点の加点を導く好ジャンプ。117・74点で優勝した。

日本女子でISU非公認大会も含めた4回転ジャンプ成功例は、安藤美姫、紀平梨花のみ。2人とも4回転サルコーだった。最短で26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に出場できる12歳が、その可能性を示した。

島田は20年11月、1つ上のカテゴリーの国内最高峰大会である全日本ジュニア選手権に出場。愛知・中京大中京高1年の松生理乃(16)、京都・宇治中3年の吉田陽菜(15=木下アカデミー)に続く3位に入った。ノービスA(6月30日時点で満11~12歳)の選手が表彰台に立ったのは安藤美姫以来、20年ぶりだった。

母の歩さんが浅田真央さんの大ファンで名を授かり、5歳から競技を始めた。20年2月に拠点を東京から京都に移し、浜田美栄コーチらの指導を受けている。

◆島田麻央(しまだ・まお)2008年(平20)10月30日、東京都生まれ。5歳で競技を始めた。19年全日本ノービス選手権(ノービスB=6月30日時点で満9~10歳)優勝、20年同選手権ノービスA優勝。趣味はボウリング、ダンス。138センチ。