B1新潟アルビレックスBBは5日、小菅学社長兼GM(47)がチームスタッフへのパワーハラスメント(パワハラ)行為をし、2日にBリーグからけん責および制裁金50万円の処分があったことを受け、会見を行った。

小菅社長はクラブにより2日から無期限の謹慎と処分され欠席。代わって日野明人会長と川上明営業本部長らが対応した。

日野会長は「被害を受けたチームスタッフに対し、深くおわび申し上げます。関係の皆さまにご迷惑をおかけしましたことを誠に申し訳なく思っています」と謝罪した。小菅社長不在の理由を川上本部長は「当事者感情を持って話をすることも起こり得る。客観的に本件を認め、この場で謝罪をするという上で、このような形が適切と考えた」と話した。

小菅社長からチームスタッフへの直接の謝罪は、会見の時点ではされていないことも明らかにした。「調査が始まって以後、当事者同士の連絡は取らないようにしていた」(川上本部長)。そして「今後、被害者(チームスタッフ)のご意向を踏まえ、本人、会社からの謝罪をするところに移っていきたい」とした。

昨年12月30日、Bリーグが設置する「通報相談窓口」に小菅社長の行為がパワハラに該当するのではないかと、クラブ関係者から通報があった。その後のリーグの調査で今年1月30日、チームスタッフに侮辱的で人格を否定するような発言を繰り返し、同31日には不安定な精神状態に陥っている同スタッフに反省文を強要していたことが分かった。一連の行為がパワハラに該当するとし、リーグは制裁を決定した。

クラブは2月12日に小菅社長からリーグから聴取を受けた報告があり、事態を把握したという。今後は第3者を入れた調査で、原因究明と過去にも同じ事例がなかったかを調べ、「厳正な処分を行う」(日野会長)。第3者の調査メンバーはクラブ関連会社外を入れる予定だが、調査開始、処分の日程はまだ決まっていない。

小菅社長から進退についての話は出ていないが、会社の決定には従う意思を示しているという。日野会長は「子どもたち、スポーツファンに対してあってはならない事案。詳細について把握していないところがあるので、第3者の調査結果を受けてから判断する」と小菅社長の進退についての見通しは示さなかった。

また、1月31日から体調不良によりチームを離れている福田将吾監督(37)については「今後復帰する、しないを含めて話し合いをする」(川上本部長)とした。