東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の理事会が26日、都内で行われた。終了後に武藤敏郎事務総長(77)が会見した。

大会期間中、アスリートに対して新型コロナウイルスのPCR検査を毎日実施する、との方針について「医療体制に影響なく、どうやって行うのか。東京五輪があること自体が悪影響なのでは」と質問されると、こう答えた。

武藤事務総長「原則として、アスリートについては入国後、一定期間は毎日検査できれば望ましい。あくまで原則として。そして当然のことながら、滞在中は毎日の必要はない。件数については考えているし、PCR検査についても、ご存じの通り、いくつかの方法がある。唾液の検査、鼻咽頭をぬぐう方式など、実施できるように考えていきたい」

また、日本のワクチン接種が進んでいない中で「アスリートを優先するのか」との問いには「まだ始まったばかりで、先日(菅)総理もメーカーと積極的に(確保について)話されていた。医療関係者、高齢者への接種に着手された。我々としてはワクチン政策は、政府に従っていく。アスリートに関して世界には、いろんな考え方があると思うが、日本においては政府に従う」と返した。「理事会の中では、ワクチンに関する質問はなかった」とも語った。

3度目の緊急事態宣言と五輪の関係については「目的は、言うまでもなくコロナを抑え込むこと。その結果がきちっと出ることに期待している。その意味では関係している。コロナの状況が抑制される、好影響があると考えております」と期待した。