東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの新型コロナウイルス対策専門家会議のメンバー、矢野晴美大会組織委員会理事が26日、観客の上限とコロナ対策の関連性について「ニーズを明確にしなければ、医師の数も含めて決まらない」と私見を述べた。

この日は都内で大会組織委員会の理事会があり、専門家会議の立ち上げが報告された。会議は矢野氏ら6人のメンバーで構成され、大会運営における具体的なコロナ対策を話し合う目的で開かれる。今月30日に初回を迎え、大会までに4回行う予定。

矢野理事は「ワクチン接種を進め国民の接種率を上げることと、外から来る方々の対策やリスクをきちんと見える形で共有することが大事」と話し、会議でも検討していくとした。「理想と実務の限界があるが、できる範囲で相談していきたい」と話した。