2020-21年シーズン限りで現役引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行った。

開幕前の昨年12月に第一線から退くことを表明。今年4月のトップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦でクボタに敗れ、正式に現役最後のシーズンを終えてからは初の会見で競技人生を振り返った。

第一声は「引退会見に先立ちまして、皆さま、お集まりいただきましてありがとうございます。昨年12月にここで引退を表明してから約半年がたちました。また、ヤマハ発動機ジュビロとして最終戦を終えてからは約1カ月半。今まで会見できなかったのは、進退についての正式な発表ができなかったため、時間をいただきました。本日は進退も含めて皆さまにお伝えしたい。その前に、まずは最終戦が終わってから正式に引退した気持ちをお伝えできていませんでしたので、そこからお話しします」

「32年間という長い日々を、ラグビーという競技を通じて多くの方と出会い、多くの仲間とともにプレーしてこられたことを本当に幸せに思います。また、ファンの方、関係者、スポンサーの方々、家族、友人、多くの方々に支えられ、ここまでやってこられたことに心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます」

4月10日のパナソニック戦で右足を肉離れ。最終クボタ戦に出場できないまま敗れたことには「最後に立てず、自分のプレーを見せることなく引退ということになりましたが、これも自分の人生だと思いますし、プロの厳しさなのかなあと思います。この出られなかった悔しさを、次のステージへの最大の活力として、やっていきたい。本当にスッキリした気持ち。後悔は全くないし、早く次の人生に進みたい」と、すがすがしく会見をスタートした。