2020-21年シーズン限りで現役引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行った。

開幕前の昨年12月に第一線から退くことを表明。今年4月のトップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦でクボタに敗れ、正式に現役最後のシーズンを終えてからは初の会見で、恩師への感謝も述べた。

佐賀工高の小城監督については「実は昨日、お会いしました。静岡県の高校選抜と佐賀工の試合がエコパスタジアムであったんですが、そこに足を運んで、引退会見の前にしっかり直接お話をさせていただきました。進退についてもしっかり自分の言葉で伝えましたし、喜んでおられたので、次のステージに進んで、また先生にいい報告ができたらいいなあと思います」と頭を下げた。

早大時代の清宮監督に関しては、同じくエコパで行われた12日の日本代表-サンウルブズ戦の後に会ったといい「夜にお話をさせていただきました。進退について、引退を迎える前にしっかりとあいさつができました。清宮さんも(元ヤマハ監督として)静岡県に力を注いでくれています。次のステージでもお世話になります」と伝えた。

そして、堀川監督が率いるヤマハへの忠誠も最後まで貫いた。右足の肉離れのためクボタ戦は欠場したが「シーズン最後になった試合のメンバーに入っていないことは週の頭に分かっていたんですが、自分が13年間お世話になったチームですので、試合に出る、出ないにかかわらず、全力で自分らしく練習をした1週間だったと思います。勝ち進めば静岡県に帰ってきてファンの前でプレーできるはずだったんですが、それはかなわず。でも、それも人生かなと思います」と潔く語った。