国内組主体で臨んだ日本(世界ランキング42位)は、格上のイラン(同23位)に85-57で大勝し、3連戦を白星スタートとした。

日本は序盤から堅い守りを披露。第2クオーター(Q)で一気に突き放し、後半さらにリードを広げた。エドワーズ・ギャビン(B1千葉)が両チーム最多21得点をマーク。4本の3点シュートを決めた安藤周人(B1名古屋D)と、2点シュートを高確率で決めた比江島慎(B1宇都宮)が16点で並び、金丸晃輔(B1三河)も14得点とシューター陣がアピール合戦を繰り広げた。

19年W杯では主将を務めた篠山竜青(B1川崎)が選考から外れるなど、サバイバル戦は激化している。比江島は「それが自分に起きるかもしれないという意識は強くある。みんながW杯から成長している中で、自分もそういう姿を見せたい」と覚悟を示す。

安藤周は「自国開催の五輪に出られる機会は一生に1度あるかないか。なんとしても残りたい。このイラン戦が最後のチャンスだと思っている」と決意を込めた。

フリオ・ラマス監督は「こういう結果になるとは思っていなかった。選手たちが40分間戦い続けて競争したことが今日の勝因」と振り返った。

日本、イランともすでに東京オリンピック(五輪)出場が決まっている。開催国枠で76年のモントリオール大会以来45年ぶりに五輪に出場する日本は1次リーグC組、イランは同A組に入っている。

両チームは25日と27日にも対戦する。