国際スケート連盟(ISU)が創設したフィギュアスケートの表彰式「ISUスケーティング・アワード 2021」が日本時間10日、オンラインで行われた。会の中では、エテリ・トゥトベリーゼ・コーチが率いる「エテリ組」の合宿の様子をリポート。女子スケート界を席巻するロシア3人娘らのインタビューも届けられた。

今季から古巣に復帰した19年GPファイナル覇者のアリョーナ・コストルナヤは、「今季は表彰台に立ちたい」と復活を期した。エフゲニー・プルシェンコ氏に指導を仰いだ昨季は、新型コロナウイルス感染などもあり、思うような結果を残せなかった。再び、トゥトベリーゼ氏の元で、復活を目指していく。

16歳で3月の世界選手権を制したアンナ・シェルバコワは、「今季はとても大事なシーズンになる。だから、休暇中も体を動かしてきました」と女王として迎える22年北京五輪へ士気を高めた。「シーズンにすぐに整ったものを出せるように仕上げてきたのですが、ケガがあって、少し調整が必要ですね」と見通した。

コストルナヤ同様に、昨季師事したプルシェンコ氏のもとからトゥトベリーゼ氏陣営に再移籍する形になったアレクサンドラ・トルソワは、5種類の4回転の出来について聞かれると、「いまはその話はしたくないです。シーズンに向けて調整しているし、全ての4回転を見せられればいいですね」と笑顔。スケート以外の将来の夢を聞かれると「犬の保護施設は絶対にオープンしたいです」と明かした。

いずれも北京五輪の金メダル候補の「ロシア3人娘」に続き登場したのは、20年世界ジュニア覇者で、昨季はロシア国内大会で優勝飾ったカミラ・ワリエワ。15歳の超新星は、3人との練習に「大きなことです。自分が全力でやっても、サーシャ(トルソワ)がそれ以上のことをやっている。だからもっとやらないとと思うんです」と目を輝かせて応えた。将来の夢を聞かれると「心理学者になりたいです」とも語っていた。