ノービスA(6月30日時点で満11~12歳)2年目の島田麻央(12=木下アカデミー)が、1つ上のカテゴリーとなるジュニアで貫禄の演技を披露した。

黄色の衣装で「ライオンキング」を演じ、56・10点で3位発進。冒頭の3回転フリップは手を挙げながら着氷させ、ダブルアクセル(2回転半)、ルッツ-トーループの連続3回転とシニア顔負けの構成だった。

ノービスはSPがなく、1度の演技で順位が決まるため「全日本ジュニア(選手権)までにショート(SP)と3分半(のフリー)の練習を1回したかったので、出ました」とジュニアで出場した理由を説明。ノービスA1年目の昨季は全日本ノービス選手権を制し、推薦で出場した全日本ジュニア選手権で3位。ノービスの選手が表彰台に立つのは、00年の安藤美姫以来、20年ぶりの快挙だった。

この日はスピンの回転数の不足などを課題に挙げつつ「元気に走り回っているように演技したいです」と見どころをアピール。7日の西日本中小学生競技会では、転倒したものの、冒頭で4回転トーループに挑んでいる。上位12人が進む11日のフリーへ、好演技で弾みをつけた。【松本航】