2連敗からの2連勝-。18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが、北京五輪出場へ向けて、逆王手をかけた。

1勝2敗で迎えた第4戦は、終盤の逆転で北海道銀行を8ー6で撃破。先に3勝(5試合制)したチームが五輪切符がかかる最終予選(12月、オランダ)に出場し、上位3チームが五輪切符を得る。2大会連続の五輪へ、一気に流れをつかんだ。

「追い付いた方が有利だよ」。スキップの藤沢五月は、競技を始めるきっかけを作ってくれた父充昌さんから、大会中に「呪文のように」言われていたという。大会前のメンタルトレーナーとの会話で、5試合制の展望になった際に、一番勢いがあるのは2敗してからの2勝だと伝えられていた。「2敗すると思ってなくて、その時は軽く受け流して、いまは勢いがついているので、その通りだなと思ってます!」。声は弾んだ。

前日11日の第3戦では9-3と圧勝。この日の第4戦では、中盤まで接戦も、自らの一投で流れをつかみきった。8エンド、最後の石で絶妙のタッチでドローショットを放ち、相手のNO1を押し下げて、2点を獲得した。6-5と逆転し、「楽しかったです!」と振り返った。

意外な“効能”を明かしたのは、北海道銀行の印象について聞かれた場面。「一番の驚きは、ユニホームがカラフルになって、違うチームとやってるんじゃないかくらいで」。相手が今大会から新調した勝負服に、「逆にカラフルなユニホームを、いろんな色をインスピレーションにして、試合中は視野が狭くなりがちですが、ユニホームを見て視野が広がるというか。逆にいいように使ってしまっている」とニッコリした。

第5戦はこの日午後6時から行われる。