21年世界選手権代表の吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)、松村雄太(31=コンサドーレ)組が2勝目を挙げた。午前8時からの試合で竹田智子(43)・竹田直将(44=ともに名寄協会)組を10ー1の大差で下し、最終日(20日)の決定戦進出を決めた。

第1エンドから幸先よく2点を先制。松村雄の正確なドローショットと、吉田夕のテークショットがかみ合い、第3エンドまでに5ー0。一気に流れをつかんで、大勝につなげた。

前日は2戦目で20年日本選手権優勝の松村千秋(28=中部電力)・谷田康真(27=コンサドーレ)組に4ー10で敗れた。一夜明けて、切り替えが求められる試合だった。松村雄は「昨日終わった後にチームでミーティングして、3つの柱を作り、それをクリアすることを目標で試合に臨みました。良いゲームできた」と振り返った。

◆カーリング混合ダブルス 男女1人ずつのペアで争う。4人制より2エンド少ない8エンド制で行われ、各エンドにつき1チーム5回ずつストーンを投げ合う。1人目は1、5投目、2人目は2~4投目を担当。両チームがセンターライン上の所定の位置に1つずつストーンを置いた状態から始まる。後攻チームは1試合に1度、ストーンを置く位置を左右いずれかにずらして配置する「パワープレー」を選択可能で、複数点を取るチャンスが拡大する。五輪には前回の平昌大会から採用され、日本は出場権を獲得できなかった。

◆大会方式 過去2年の日本選手権でそれぞれ優勝した両ペアと、今年1月1日時点でワールド・カーリング・ツアー・ランキング国内最上位ペアの計3組が2回総当たり形式の予選を行い、上位2組が最終3日目(20日)の決定戦(最大3試合)に進む。決定戦では、予選での直接対決の結果も含めて先に3勝したペアが勝者となり、日本代表に決定する。

◆北京五輪への道 今大会の勝者は日本代表として、来年の北京五輪の出場枠が懸かる最終予選(12月5~9日、オランダ・レーワルデン)に出場する。同大会には14チームが参加し、残る2枚の五輪切符獲得を目指す。北京五輪には10チームが出場。5月の世界選手権(スコットランド)で上位だった8カ国がすでに出場権を確保している。その世界選手権に日本からは吉田と松村雄のペアが臨み、11位で北京五輪出場切符を逃した。