「東京フロッグキングス」(北島康介GM)は、レギュラーシーズンを終えて10チーム中8位となった。全10チームが4戦ずつを戦ってかえる軍団はチーム勝ち点6だった。

8チームで争う準決勝(11月、オランダ)は上位6チームが自動的に進出。残り2チームはレギュラーシーズンの下位4チームが、準決勝進出をかけたタイブレーク(9月29、30日)を行う。

中2日での大一番に向けて、北島GMは「選手は体を休めて、しっかりリフレッシュして次のマッチに臨みたい。上位2チームに入るしかない。後がないと選手たちも感じているし、準決勝に進ませてあげたい。しっかり準備したい」。

かえる軍団はタイブレークに出場する4チームの中で2番手の位置付け。実力をしっかり発揮すれば、準決勝進出は十分に可能だ。

この日の第10戦最終日は、エースの瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が奮闘した。200メートルバタフライで1分51秒13、400メートル個人メドレーで3分58秒65でともに1位。この2レースでボーナスポイントも含めて34点を荒稼ぎした。

特に400メートル個人メドレーは、東京五輪金メダルのカリシュ(米国)と5秒34差、銅メダルのスミス(オーストラリア)と11秒80差と圧倒的な強さだった。

瀬戸は「きつすぎて笑顔を出せずにレースしていた。疲労がたまってます」と苦笑い。それでも「準決勝に来たいので、疲れをとって、自分が大量得点をしっかりとっていきたい」。

また、東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依(25=イトマン東進)も400メートル個人メドレーで4分28秒33の1位。ボーナスポイントも含めて19点を獲得した。

大橋は「勝てて良かった。平泳ぎで足がかかるようになって、自分の泳ぎができていた。あと1戦、大事な試合がある。自分の役割を果たしたい」とした。

かえる軍団は個人メドレーで瀬戸、大橋がポイントゲッターとなっているが、得点が2倍になるリレー種目、また大量得点が可能なISL独自ルール「スキンズレース」で苦戦する傾向がある。

11月の準決勝に進出すれば、東京五輪200メートルバタフライ銀メダルの本多灯、女子の長谷川涼香らが合流する予定。踏ん張りどころのタイブレークを勝ち抜いてオランダにたどり着く。