突然ですが、どんぶりご飯6杯、食べることできますか?

ラグビー日本代表の宮崎合宿に参加中のプロップ浅岡俊亮(しゅんすけ、25=トヨタヴェルブリッツ)が9月30日、恵まれた体格の理由を明かした。

将来代表に選出される可能性の高い人材「ナショナル・デベロップメント・スコッド」の一員として、合宿2日目は体力測定などに参加。公式で186センチ、121キロとなっており「僕、自分でも思うんですが重い。代表選手は(体重)120キロ以下で動いている。体重を落とさなくても走れる筋力をつけたい」と運動量の向上をテーマに掲げた。

過去2度の“体重増加期”があった。1度目は京都成章高への入学前だった。

「夜ご飯はどんぶりに、ご飯6杯とか食べるようになりました。中学生の時に115キロだったのが、高校で123キロになりました」

2度目は帝京大へ進学し、2年生になって訪れた。

「またその時期が来て、体重がMAX137キロまでいきました。夜食でヨーグルトとか、おにぎりを食べて、体重がどんどんと増えていった。そこから『落とさないと』と痛感して、今の122キロに至ります」

意図的な増量計画に思われるが、実情は異なった。

「『大きくしたかった』というのはないんです。僕はどちらかというとバックス(BK)志向(笑い)。中学の時はラグビーが週2回しかなく、後は遊んでいた。高校に入るってなってトレーニングを始めたら、食欲が出てしまいました」

現在は食生活を改善し、夏場に取り組んできたフィットネス向上の成果も目に見えつつある。「定食2セットという感じ」だった食事も「1(セット)ぐらいにしました」と笑った。

本職の右プロップには19年W杯日本代表で183センチ、118キロの具智元(27=コベルコ神戸)ら実力者がそろう。

「代表が初めてでコミットしないといけない。課題(の1つ)はスクラム。代表選手のような低いスクラムを組めたらと思います」

大型プロップは、謙虚にレベルアップを目指す。【松本航】

◆今後のテストマッチ(日本は世界ランク10位)

10月23日 オーストラリア戦(同3位、昭和電工ドーム大分)

11月6日 アイルランド戦(同5位、ダブリン)

13日 ポルトガル戦(同19位、リスボン)

20日 スコットランド戦(同7位、エディンバラ)