SP2位発進となった森口澄士(19=木下アカデミー)が、ペア解消を明かした。

昨季は今大会ジュニア女子で2位発進した櫛田育良(13=木下アカデミー)とペアの練習も積んできたが、65・85点を記録したこの日の演技後に「今季はシングルだけになってしまう。櫛田さんとパートナー解消して、今は僕は組んでいないことになっています」と状況を明かした。

シングルに比べ、競技人口が極端に少ないペア。それでも森口は「次(将来的に)、組んでいただけるパートナーさんに信頼してもらえるように。『この人なら大丈夫だろう』と思ってもらえるようにしたい」と自らを奮い立たせる。元ペア選手で12年世界選手権3位の経験を持つ高橋成美さん(29)から指導を受ける機会もあるといい、総合的なレベルアップを目指す。

この日はトリプルアクセル(3回転半)、ルッツ-トーループの連続3回転などを着氷させたが、演技終盤のステップで転倒するミスがあった。エッジ(スケート靴の刃)がズボンに引っかかったといい「よく言うと『はじけすぎた』のもあるし、悪く言えば『気の緩みが見えてしまった』結果。そこは悔しいです」と反省。10日のフリーでは、大胆さに繊細さを加えて表現していく。【松本航】