ラグビー日本代表(世界ランク10位)が、勝利と育成の二兎(にと)を追う。

21日、19年W杯日本大会以来約2年ぶりに国内で行うテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2021」オーストラリア戦(23日、昭和電工ドーム大分)のメンバーを発表。過去5戦全敗、世界ランク3位の強豪との一戦へ、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、51)は「未来のことを考えつつ、若い選手にとってはチャンスになる」とフランカーのリーチ、SO田村を控えに回した。

W杯フランス大会まで2年を切り、新たな段階に進む。トップリーグ最終年の昨季に優勝したパナソニックの軸となったSO松田は、18年11月のロシア戦以来約3年ぶりの代表戦先発。田村が事前合宿で軽い故障をしたこともあり、ジョセフHCは「しっかり準備ができている」と抜てきを決めた。長らくリーチが定着していたフランカーは23歳ガンターが初出場。直近のアイルランド戦(7月3日)前で「334」だった先発15人の総キャップ数は「232」にまで減少した。

結果が問われるテストマッチ。同HCはリーチ、田村へ「後半から出てきて、試合にインパクトをもたらせてくれる」と違った役割を求める。先発総キャップ「551」の相手を、総力戦でなぎ倒す。【松本航】

【日本代表メンバー】

〈1〉稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈2〉坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈3〉具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)

〈4〉ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈5〉ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)

〈6〉ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈7〉ピーター・ラブスカフニ(主将、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

〈8〉姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)

〈9〉流大(東京サントリーサンゴリアス)

〈10〉松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈11〉シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)

〈12〉中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)

〈13〉ラファエレ・ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)

〈14〉レメキ・ロマノラバ(NECグリーンロケッツ東葛)

〈15〉セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)

〈16〉庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)

〈17〉クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈18〉バル・アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

〈19〉リーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)

〈20〉テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)

〈21〉斎藤直人(東京サントリーサンゴリアス)

〈22〉田村優(横浜キヤノンイーグルス)

〈23〉ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

 

オーストラリアは手加減なしの陣容を整えた。昨季トヨタ自動車に在籍した、代表115キャップでフランカーのフーパー主将らが先発。直近の南半球4カ国対抗では19年W杯優勝の南アフリカ2連戦、日本が23年W杯1次リーグで戦うアルゼンチン2連戦を4連勝で締めくくった。レニーHCは日本を「非常に強いチーム」と評し「自分たちの最高のラグビーを貫きたい」と力強く言い切った。