競泳男子の瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が、短水路(25メートルプール)W杯ドーハ大会のMVPに輝いた。大会最終日の23日(日本時間24日)に、200メートル平泳ぎで2分1秒65をマークして優勝。東京五輪銀メダルカミンガ(オランダ)に競り勝った。

この日は400メートル個人メドレーでもV。2位の韓国選手に14秒の差をつける圧勝だった。3日間の同大会で200メートルバタフライ、100メートル個人メドレーも合わせて、4冠を達成した。男子のMVPに選ばれて、賞金1万2000ドル(約132万円)をゲットした。

瀬戸は、23日に日本水連に預けていた肖像権を自身で管理する申請が認められて、プロスイマーになったばかり。「今までいろんなところで日本水連のサポートをしてもらいました。今後はしっかりと自立して、自分の強化は自分でやると覚悟を持ってやっていく。自分の分(強化費)は他の選手に回していただきたい。ジュニア選手の可能性も広がる。自分も子どものころに、日本水連の強化合宿で刺激を与えてもらった」と説明していた。その言葉通りに、しっかりと結果を出して賞金を獲得した。

今後も世界各地を転戦して、試合に勝ち続けることで、成長とともに自身の強化費も賄っていく覚悟。28日からはW杯ロシア大会に出場する。【益田一弘】