フィギュアスケートのロシア代表選手団が、グランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダ(29~31日、バンクーバー)出場に向けたビザが発給されず出国できない状況に陥っていた問題で、同国連盟は25日、カナダのビザ付きパスポートを全員が受け取ったと発表した。

「バンクーバーで開催されるGPシリーズ第2戦スケートカナダに参加するロシアのフィギュアスケート選手とコーチに本日発行されました」との声明を出した。

入国ビザ付きパスポートを受け取っていなかったのは、女子の世界記録保持者カミラ・ワリエワ、15年世界選手権優勝のエリザベータ・トゥクタミシェワ、19年GPファイナル女王のアリョーナ・コストルナヤ、男子のエフゲニー・セメネンコら、アレクセイ・ミーシン・コーチや技術スタッフだった。

もともとの出発予定だった24日の前に、連盟が「現時点で数人にしかビザが発給されていない」と公表。大使館が開く週明け25日にならないと動きがないとしていたが、同日、発給の手続きが完了したという。

大会主催者や国際スケート連盟(ISU)などと協力し、フライトの日付やルートを変更。タス通信によると、モスクワ組のワリエワ、コストルナヤら、サンクトペテルブルク組のトゥクタミシェワらの2便に分かれて26日に出発する。