大坂なおみ(日清食品)らテニス界のトッププレーヤーたちが、消息不明となっている彭帥(ポン・シュアイ、35=中国)の安否を案じている。彭帥は、中国の共産党最高指導部メンバーだった張高麗元副首相から性的関係を強要され、不倫関係にあったことをウェイボー上で告発。その後、消息が分からなくなっている。

大坂は16日にツイッターを更新し、「テニス選手の仲間が性的虐待を受けていたと明かしてから行方不明になったと伝え聞いた。彭帥とご家族が安全で大丈夫であることを願う。私は現在の状況にショックを受けている。そして彭帥の行先に愛と光を贈ります」などと記した。

彭帥については、女子テニスツアーを統括するWTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)兼会長が、公正な徹底調査を求める異例の声明を発表したばかり。男子の世界ランキング1位のジョコビッチも「彼女が大丈夫であることを願うばかりだ」とコメント。中国政府がだんまりを決め込む中、テニス界には強い懸念の声とともに「#WhereIsPengShuai(彭帥は今どこに)」という投稿が相次いでいる。