関東大学ラグビー対抗戦で3年ぶりの優勝を目指す帝京大(6勝、勝ち点27)は4日、東京・秩父宮ラグビー場で慶大(3勝3敗、同16)との最終戦に臨む。

3日は東京・日野市内の同大学グラウンドで最終調整。勝利すれば勝ち点1差で追う2位明大(5勝1敗、同26)の最終戦(5日、早大戦)を待たずに、対抗戦制覇が決まる。昨季は慶大に3点差で敗れ、岩出雅之監督(63)は「根気よくディフェンスをしてくる。根気勝負。それに負けず、根気強く、粘り強く戦えるか」とテーマを設定した。

3年ぶりの優勝、その先の日本一奪還へ、真価が問われる舞台に立つ。慶大戦は故障を抱えるプロップ細木康太郎主将(4年=桐蔭学園)が大事を取って欠場。細木は連勝した11月3日の早大戦、同20日の明大戦以降を「自信がついたけれど、その中で慢心している感じがあった」と振り返った。だが、同30日にチーム内で慶大戦の登録メンバーが発表され、雰囲気は引き締まった。外から見守る主将は「みんなの顔つきが変わった。『やっぱり、このチームは大丈夫だ』と思った」と手応えを実感した。

大阪桐蔭高時代から注目を集め、慶大戦もNO8で先発する奥井章仁(2年)は強みの部分を追求する。

「慶応のディフェンスはハードにくる。そこにコンタクトで勝っていく。集中力を持って、帝京のラグビーを80分間やり抜きたい。それが次の大学選手権につながってくると思います」

帝京大の覚悟は決まった。【松本航】

 

◆帝京大メンバー

<1>照内寿明(4年=国学院栃木)

<2>江良颯(2年=大阪桐蔭)

<3>奥野翔太(4年=常翔学園)

<4>江里口真弘(3年=大分東明)

<5>本橋拓馬(1年=京都成章)

<6>青木恵斗(1年=桐蔭学園)

<7>上山黎哉(ゲーム主将、4年=大阪桐蔭)

<8>奥井章仁(2年=大阪桐蔭)

<9>李錦寿(1年=大阪朝鮮高)

<10>高本幹也(3年=大阪桐蔭)

<11>高本とむ(2年=東福岡)

<12>押川敦治(4年=京都成章)

<13>志和池豊馬(4年=日向)

<14>白国亮大(4年=摂津)

<15>二村莞司(3年=京都成章)

<16>小林恵太(4年=宮崎西)

<17>津村大志(2年=御所実)

<18>山本渓太(4年=国学院久我山)

<19>リッチモンド・トンガタマ(4年=オタフフカレッジ)

<20>山添圭祐(3年=長崎北陽台)

<21>岡本泰斉(3年=中部大春日丘)

<22>松山千大(3年=大阪桐蔭)

<23>ミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年=セントジョセフカレッジ)

 

◆慶大メンバー

<1>松岡勇樹(3年=慶応)

<2>原田衛(主将、4年=桐蔭学園)

<3>岡広将(2年=桐蔭学園)

<4>アイザイア・マプスア(3年=キングスカレッジ)

<5>村松龍之介(4年=慶応)

<6>今野勇久(3年=桐蔭学園)

<7>山本凱(4年=慶応)

<8>高武俊輔(3年=尾道)

<9>小城大和(1年=北嶺)

<10>中楠一期(3年=国学院久我山)

<11>山之内颯人(4年=慶応)

<12>イサコ・エノサ(3年=キングスカレッジ)

<13>菅涼介(4年=慶応)

<14>佐々木隼(3年=桐蔭学園)

<15>山田響(2年=報徳学園)

<16>田中慶伸(4年=桐蔭学園)

<17>朝田将多(3年=国学院久我山)

<18>鈴木悠太(3年=慶応)

<19>シュモック・オライオン(2年=マウントアルバートグラマースクール)

<20>樋口豪(2年=桐蔭学園)

<21>佐々仁悟(2年=国学院久我山)

<22>中山大暉(1年=桐蔭学園)

<23>永山淳(2年=国学院久我山)