2部も、3部も熱い! 

22年1月に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」全24チームの中心選手が20日、都内で行われた開幕前の記者会見に出席した。初年度の1部は12チームで、2~3部は各6チーム。昨季まで行われてきたトップリーグ(TL)16チームが、2部や3部に散らばることになった。

1部-2部、2部-3部の入れ替え戦には、ともに3チームが進出。振り分けで悔しい思いを味わったチームの1つが、昨季のトップチャレンジリーグ(TL2部相当)優勝の愛知(豊田自動織機)だ。プレシーズンマッチでは1部の静岡(前ヤマハ発動機)、大阪(NTTドコモ)、トヨタに勝利。CTB松本仁志副将(28)の鼻息は荒い。

「本気で日本一を目標に掲げています。(3部スタートで)日本一になるためには3年かかるけれど、1部(レベル)のスタンダードを求めている。この間、サントリー(東京SG)さんには、かなり点を取られた(14-70で敗戦)。『これぐらいのレベルでやらないと、日本一は取れない』と再確認しました」。

2部は開幕戦(1月9日)でホームの広島(前マツダ)が昨季TL日野に挑戦する。ロックの佐藤羅雲(らも)主将(24)は誓う。

「今まで戦ってきたチームより、確実にレベルが上がる。FWのセットプレーに強みを出し、チャレンジャーとして勝利を目指すエネルギーが出ています」

2部の初代王者を目指すチームも力強い。花園(近鉄)にはオーストラリア代表SOクーパーら実力者がそろい、東京五輪7人制日本代表でフランカーのセル・ジョセ(30)は「彼と(SH)ゲニアがいると、ゲームの流れが楽になる」と信頼感をにじませた。

1月10日の開幕節に東京・秩父宮で花園と戦う相模原(三菱重工)のフランカー土佐誠主将(35)は「(花園は)僕たちより長い歴史がある。開幕戦で戦えるのが光栄」とニッコリ。優勝候補となる三重(ホンダ)のNO8古田凌主将(26)も「チームの雰囲気はいい。ディフェンスでは粘り強く、強みを出していきたい」と誓った。【松本航】