前身のトップリーグで昨季4強のトヨタヴェルブリッツ(旧トヨタ自動車)は、厳しい船出となった。

開幕節の静岡ブルーレヴズ(旧ヤマハ発動機)戦は、相手に新型コロナウイルスの陽性者が出たことで試合前日に中止。今季初戦となったこの日は計7トライを許し、攻撃も1トライにとどまった。共同主将の1人である日本代表フランカー姫野和樹(27)は「完敗だなと思います。自分たちが言い訳することはない。何を学び、変えていくか。言い訳せずに来週の試合に向けて、自分たちがどういう風に考えて、この学びからどう成長するかだと思います」と潔く振り返った。

次節は22日、本拠地の豊田スタジアムでNTTドコモレッドハリケーンズ大阪を迎え撃つ。南アフリカ代表の世界的フランカー、ピーターステフ・デュトイ(29)も新天地デビューを飾り、今後の浮上に期待大。サイモン・クロン・ヘッドコーチ(45)は「準備の時間はあった。言い訳にできない。連係の不足でスコアを取られてしまう。連係の部分を修正し、チームとして一体感につなげたい」と巻き返しを誓った。【松本航】