新種目のノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、男子個人ノーマルヒル金メダリストの小林陵侑(25=土屋ホーム)が、日本(高梨沙羅、佐藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑)を4位に押し上げた。1番手の高梨沙羅(25=クラレ)がスーツ規定違反で失格となったが、小林が1回目102・5メートル、2回目106メートルの大ジャンプを飛び、他のチームにも失格者が続出したことも手伝って、1回目8位から逆転メダルにあと一歩に迫った。
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まさかの高梨の失格にも、小林に動揺はなかった。「自分のジャンプだけをしっかりしようと思いました」。最後の4番手で飛んだ1回目のジャンプは、男子の中でトップタイの102・5メートル。1回目の残り3人の合計点により日本はぎりぎりの8位で2回目に進んだ。メダルなど想像もできなかったが、小林の大ジャンプで重かったチームの空気が、再び好転した。
2回目。失意の高梨が1番手の中では2番目の98・5メートルを飛んだ。その後、上位のノルウェーにも失格者が出たこともあり、一気に4位まで浮上。続く佐藤も100・5メートルと続いた。「2本目に沙羅がすごいジャンプを飛んだ。本当に強いと思った」という小林は、最後の4番手で登場。高梨が祈るように見守る中、男子最長の106メートルの大ジャンプで締めた。
結果は4位。逆転メダルまで8・3ポイントまで迫った。「すごく波乱になったが、すごくいいゲームだった。(自身の2回目は)もうちょっといけたかな。もうちょっと粘ればよかったなと思いつついいジャンプ。(8位からの4位は)本当にみんなすごい」。小林の出場全4種目メダル獲得の可能性は消えたが、満足げだった。
終わってみれば実に10チーム中4チームの女子5人が失格となる後味の悪い幕切れだった。失格後、責任を感じて泣き崩れる高梨を、小林は「たくさんハグしてあげました」という。11日ラージヒル予選が始まる。「いい収穫もできたのかなとも思う。ラージもビッグジャンプを見せたいと思うので、ぜひ見てください」。その言葉に波乱にも揺るぎない金メダリストの自信がみなぎっていた。


