日本代表が台湾代表に逆転勝ちし、トム・ホーバス監督(55)が就任3試合目で初勝利を挙げた。

序盤から台湾に先行される苦しい展開。第2クオーター(Q)を33-39で終えた。第3Qは佐藤卓磨(千葉ジェッツ)やエバンス・ルーク(ファイティングイーグルス名古屋)の3点シュートでじわじわと差を詰めたが、台湾の厳しい守備に苦しみ、49-53と4点差で最終Qを迎えることになった。

司令塔の富樫勇樹(千葉ジェッツ)の連続3点シュートで60-58と逆転。さらに西田優大(シーホース三河)のドライブで差を広げた。粘る台湾に同点に追い付かれた残り2分9秒、西田のドライブで再び71-69と突き放す。残り30秒、西田のドライブからゴール下に走り込んだエバンスがパスをもらいシュートを決め73-69。最後は76-71で逃げ切った。

昨年の東京オリンピック(五輪)で女子日本代表を銀メダルに導いたホーバス監督は、五輪終了後に男子の代表監督に就任。この初勝利に両手を挙げて「ホーッ!」と叫んで喜んだ。「最高です。間違いない。これからです。うちの旅が始まった」と笑顔で話した。

試合のポイントとした3点シュートは、前半(第1・第2Q)こそ19本中4本成功(成功率21・1%)だったが、後半(第3・第4Q)は15本中7本成功(成功率46・7%)と上がった。その数字通り、終盤に試合をひっくり返した。西田が両チーム最多の27得点を記録した。

W杯は来年8月~9月にフィリピン、日本、インドネシアで開催。日本は開催国枠で既に出場権を得ている。27日にはオーストラリア代表と対戦する。