テニス・BNPパリバ・オープンは12日(日本時間13日)米カリフォルニア州で行われ、女子シングルス2回戦で世界78位の大坂なおみ(24=フリー)は試合中にヤジを飛ばされ涙を流した。

同24位でロシア出身のクデルメトワ戦の第1ゲームが終わったところだった。1人の女性の観客から2度ほど「なおみ、最低!」などと、中傷的なヤジを浴びせられた。大坂は、主審に「なぜ注意しないのか。マイクを貸してほしい」と詰め寄った。主審には「その人を特定できないし、何を言いたいの? 前例はないし、貸せない」と断られた。主審の言葉にも動揺したのか、第2ゲームの途中で涙を見せた。第1セットは1ゲームも奪えなかった。第2セットも押し切られて0-6、4-6で敗れた。

今大会は、過去に、観客が人種差別的な発言をし、ウィリアムズ姉妹が13年間、出場を拒否したことでも有名。大坂は、セリーナに憧れてテニスを始めている。試合後は敗者では異例のコート上のインタビューを依頼。「その騒動を何度も(ビデオで)見た。またなぜ」と、不測の事態を説明しながら、再びコート上で涙を流した。続けて「(ヤジが)頭の中で、何度も繰り返された」と、悔しそうに言った。

試合中は大多数の観客からは励ましの声と拍手が起きた。大坂は「最後まで応援してくれてありがとう」とお礼を言うと、大歓声が起きた。インタビュアーからは「1万人のお客さんがいれば、9999人はあなたの味方だ」と勇気づけられた。