日本を代表する女子カーリングチームは、ロコ・ソラーレだけじゃない。

カーリングで女子の世界選手権が19日(日本時間20日)、カナダ・プリンスジョージで開幕し、日本代表として中部電力が出場。大舞台に臨む選手たちについて、本人のコメントや、チームの横山彰監督の評価を交えながら紹介する。

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今大会で、中部電力のスキップを担うのが北沢育恵(25)だ。4番目にストーンを投じるフォースとしてこれまでも活躍してきたが、昨年12月に行われた日本代表選考会からスキップの肩書が加わった。出国直前の会見では、「自分たちがどれほど戦えるか、世界で確認したい」と意気込み、「前回出場したときは4位だったので、メダル獲得を目指して全員でやってきている」と健闘を誓った。

大舞台に立っても物怖じすることなく、堂々プレーできることが最大の持ち味。横山監督は、「どんなシーンでも、ひょうひょうと投げている。12月の代表選考会でも、難しい局面でドローショットを決めてくれた」と評する。

スキップの大役を任させれるようになり、主体性が高まった。横山監督は「両角コーチが教えてくれるのを待つのではなく、疑問点を自分から聞きに行ったり、確認しにいくことが増えた」と成長ぶりに目を細める。

ニックネームは「いくべぇ」「べーちゃん」。青森県のゆるキャラの名前に由来するという。【奥岡幹浩】

◆中部電力カーリング部 09年創部で、2シーズン目の11年に初制覇するなど日本選手権を6度優勝。世界選手権には2度出場し、19年には4位と奮闘した。国内女子では北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレや、フォルティウス、富士急とともに「4強」の一角を担う。かつては、現ロコ・ソラーレの藤沢五月や、日刊スポーツの評論やテレビ解説でおなじみ市川美余さんも所属した。チームのモットーは「良きカーラーであると同時に良き社会人であること」。