フィギュアスケートのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」は11日、羽生結弦(27=ANA)が全日程に出演すると公式ホームページ上で発表した。出演スケーター発表の第3弾。メインビジュアルも、これまでスケーター5人だったところに羽生が追加され、中央に配置された。

公演は、千葉・幕張(5月27~29日)名古屋(6月3~5日)神戸(6月17~19日)静岡(6月24~26日)の4会場で行われる。

羽生は2月の北京オリンピック(五輪)男子フリーで、夢のクワッドアクセル(4回転半)が世界初認定された。一方で右足首捻挫の代償は大きく4位。3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)も欠場していた。

2月21日に中国から帰国した後は公の場に姿を見せておらず「ファンタジー・オン・アイス」が約3カ月ぶりの登場となりそうだ。

最後の肉声となった、その前日20日の北京五輪閉幕日のエキシビション終演後には、今後について「フィールドは問わないと自分の中では思っています。アイスショーなのか、競技なのか。それが報われるのか報われないのか。どっちにしろ、皆さんに見ていただいた時に『やっぱり羽生結弦のスケート好きだな』と思ってもらえる演技を続けていきたいと思う」とのコメントを残していた。

羽生のほか、この日現役引退を発表した男子の田中刑事、同じく3月にプロ転向を表明した女子の宮原知子、北京五輪の女子で銅メダル獲得&世界選手権初優勝の坂本花織、同五輪で日本の団体銅メダルに貢献した樋口新葉、トリノ五輪金メダルの荒川静香、海外勢はハビエル・フェルナンデス(スペイン)ステファン・ランビエル(スイス)らの出演が予定されている。【木下淳】