フィギュアスケート女子で2月の北京五輪(オリンピック)団体銅メダルに貢献した樋口新葉(21=明大/ノエビア)が22日、疲労骨折していたことを明かした。明大の駿河台キャンパス(東京・千代田区)で行われた特別功労賞贈呈式に出席。多くの学生が見守る中で「今日と同じぐらい緊張した」という五輪の思い出話などを披露した。

3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)から帰国後はアイスショーなどに出演。15日に病院で診察を受けた結果、右すねの外側の骨が疲労骨折していたという。五輪から帰国後に痛みを感じており、医師からは「えっ、これで滑っていたんですか」と驚かれた。約1カ月安静にする必要があるといい「足を治すために生きる」とジャンプを回避しながら過ごす予定だ。

かねて26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指す意向を表明しており、まずは12月の全日本選手権での初優勝を目標に掲げる。

「今シーズンは一番頑張ったシーズン。次の4年に向けては、1年、1年を区切って考えたい。次の年のことを考えずに、1つのことに集中して頑張りたいです」

7月から始まる新シーズンに向け、心身を整えていく。【松本航】