日本選手権3連覇中のコンサドーレを先月末で退団した松村雄太(32)が、NHK-BSでの生中継に解説者として出演。試合後のリモートインタビューでは妹の千秋(中部電力)と元同僚の谷田康真(コンサドーレ)に画面越しに手を振り、「はい、お兄ちゃんでーす」とあいさつするなど和やかなムードを演出した。

強敵イタリアと対戦した日本は、後半に突き放されて大敗。解説者として松村は「立ち上がりはよく、いいゲームをしていた」と2人をねぎらい、「また試合の入りを気をつけてしっかり戦っていただくと、僕もすごくしゃべりやすい。頑張ってください」と呼びかけた。妹は笑いながらそのコメントに耳を傾け、「はーい。またお願いします」と返事をした。

中継の冒頭では、「試合しているほうが簡単だなと思うぐらい緊張している」と口にしていた松村。ハーフタイム明けには「意外に(解説画面用の)ペンを使いこなせているのかな、という自己評価」と前半の自身の解説ぶりを振り返り、試合後には「ペンが意外に上手だったところ以外は、良かったところがなかった」と厳しく自己採点した。

日本選手権3連覇中のコンサドーレをスキップとして率いてきたが、3月末で退団した。この日の番組の中で今後について聞かれると、「この競技に育ててもらったところがある。(カーリングから)まだ離れることはない」と明言。4人制に関しては「今決まっていることはほぼない」としつつも、「次のシーズンでも吉田夕梨花選手とミックスダブルスは続けようという話はしている。またアイスの上でプレーしている姿を見てもらえれば」と話した。

松村はチームから退団が発表された日、自身のインスタグラムに、英語で「これを『個人的理由』と呼ぶ? 僕はわからないが、自分にとって前向きな決断」「これが引退ではないことを…望んでいる」といった主旨のコメントを投稿していた。

 

◆カーリング混合ダブルス世界選手権 20チームが2組に分かれて1次リーグを実施。日本はA組に入った。各組3位までが変則トーナメントに進む。決勝は30日。

 

◆今大会の日本代表選定 代表選考会となるはずだった3月の日本選手権が新型コロナウイルス感染拡大により中止に。そのため、昨年12月の北京冬季五輪最終予選出場などの実績が考慮され、松村と谷田のペアが出場することになった。