日本代表の松村千秋(29=中部電力)と谷田康真(27=コンサドーレ)のペアが、思わぬ「危険」に見舞われた。

世界ランキング3位のノルウェーと迎えた第4戦。有利な後攻で迎えた第1エンド(E)の最後の一投だった。ハウス内には両軍の石が5個ずつハウス内にたまった形。ノルウェーにハウスの中心から一番近いNo.1を取られており、松村はスピードを乗せたショットで弾きにいった。

スイープ役の谷田は速い石に付いていったが、円の近くで足を滑らせて大きく転倒した。何個かの石に触れながら氷の上に横ばいに倒れ込む姿に、NHKーBSで解説していた元同僚の松村雄太も「ケガなかったですかね、大丈夫ですかね」と心配そうに声を上げた。幸いケガはなかったようだったが、危ない場面だった。

No.1はノルウェーで変わらず。谷田の体に触れて動いた石は得点に関係がないことを両軍が確認し、ノルウェーの1点スチールで第2Eに進んだ。

日本は前日に世界ランキング2位のスイスから今大会初勝利。A組で1勝2敗としている。

 

◆カーリング混合ダブルス 男女1人ずつのペアで争う。8エンド制で行われ、各エンドにつき1チーム5回ずつストーンを投げ合う。1人目は1、5投目、2人目は2~4投目を担当。両チームがセンターライン上の所定の位置に1つずつストーンを置いた状態から始まる。後攻チームは1試合に1度、ストーンを置く位置を左右いずれかにずらして配置する「パワープレー」を選択可能で、複数点を取るチャンスが拡大する。五輪では18年平昌大会から採用されたが、日本は2大会連続で出場権を逃している。

 

◆カーリング混合ダブルス世界選手権 20チームが2組に分かれて1次リーグを実施。日本はA組に入った。各組3位までが変則トーナメントに進む。決勝は30日。