ラグビー・リーグワン2部の花園近鉄ライナーズが、1部自動昇格を果たす。

8日の1~3位順位決定戦で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦(秩父宮)する。6日は東大阪市の花園ラグビー場で練習を公開し、先発メンバーを発表した。

リーグ戦は1月10日の開幕戦で14-25、3月12日にはホームで10-15と相模原に2連敗。だが、水間良武ヘッドコーチ(HC)は自信をみなぎらせた。

「(自動昇格を)決めたいというよりも、決めます。大丈夫です。相手のことは気にしていない。自分たちにフォーカスしている。(シーズン中に)成長して、みんなが同じ絵を描けるようになってきている」

リーグ1位の相模原は順位決定戦の初戦で三重に敗れて1敗、リーグ2位の花園は三重に勝って1勝。勝ち点差は4差ある。

花園は引き分け以上なら無条件で1部自動昇格が決まる。敗れても7点差以内でボーナス勝ち点を獲得し、相手にボーナス勝ち点を与えなければ昇格となる。

同HCは「(リーグ戦で)2敗しているというのがいいですね」と不敵な笑みを浮かべつつ「これ以上ないストーリーになる」と“下克上”での自動昇格だけを見据える。

前節から元オーストラリア代表の超豪華ハーフ団、SHウィル・ゲニア(同国代表110キャップ)とSOクエイド・クーパー(同75キャップ)が先発復帰。CTBには日本代表のフィフィタが入る。

公開されたこの日の練習でも華麗な動きを披露。クーパーは練習後も芝生に座り込んで、仲間と戦術面を入念に話し合っていた。

フィフィタは丁寧な日本語で「自分が代表デビューした時と同じ気持ち。ワクワクしている。代表戦と同じ思いでやりたい」と闘志を燃やした。

◆花園自動昇格の条件 勝ち=4、分け=2、7点差以内の負けか、3トライ差以上での勝ちはそれぞれボーナス勝ち点1。現在1勝の花園は勝ち点5、1敗の相模原は同1。引き分け以上なら自動昇格の1位が決定。敗れても7点差以内でボーナス点を得た上で相手にボーナス勝ち点を与えなければ花園が1、相模原に4が加算されて花園が1位。敗れた上で勝ち点も並べば、当該チーム同士の対戦で敗れているため相模原が自動昇格、近鉄と三重が入れ替え戦に回る。

 

【1~3位順決定戦】

<1>花園 1勝(勝ち点5)

<2>三重 1勝1敗(同4)

<3>相模原 1敗(同1)

(※1位は自動昇格、2~3位は入れ替え戦。三重は入れ替え戦が決定)