5季ぶり2度目の優勝を目指す宇都宮ブレックスが先勝した。初制覇を狙う琉球ゴールデンキングスと対戦し、第4クオーター(Q)に26-5と圧倒。第3Q終了時点では琉球にリードを許していたが、最終Qに突き放した。

立役者は、チームの日本人最多17得点を挙げたエースSG比江島慎(31)だった。第3Qまで6得点と抑えられていたが、バスケットカウント2度を含む11得点を勝負の最終Qに集めて貢献。「初戦が大事だとチームの全員も個人としても分かっていた。まずは初戦を取れて良かった」と振り返った。

昨季は千葉ジェッツに敗れたファイナルの舞台。「やっぱり独特の緊張感で、最初はチーム全体としても重い展開になってしまった」としつつ「途中から自分たちらしいバスケができたと思います。(第4Qだけで11得点に)なかなか最初はボールがもらえなかったり、ドライブも止められたりで。でも強い気持ちでいってファウルももらえるようになりましたし、得点を取れましたし、良かったかな」と納得した。

翌29日の第2戦へ「去年の経験からも有利だということは分かっています。ただ、今日は今日で終わり。明日は明日のゲームがあるので、今日は大きな勝利でしたけど、明日もしっかり勝たないと。会場に来てくださった方も、画面越しで応援してくださった方も、ありがとうございます。あと1つ勝つことができれば優勝なので、ぜひ力を貸してください」と場内インタビューで呼びかけた。

試合後の記者会見では「我慢して我慢して、自分たちらしいバスケットができた。第4Qであったり、大事な場面は自分の時間帯だと思っている。(爆発が)4Qになってしまいましたけど、最後は良かったかなと思います」と笑顔に達成感をにじませた。

2度目の優勝に王手をかけた。第2戦は29日午後4時5分から行われる。