約2年半ぶりにラグビー日本代表へ復帰したフッカー堀江翔太(36)が、新生ジャパンの“潤滑油”になる。

6日、宮崎合宿が本格始動。リーグワン初代MVPに輝き、19年W杯日本大会以来の代表活動となるベテランは「36(歳)ですけれど返事、受け答えをちゃんとする。僕の良いところはコミュニケーションだけやと思うので、そこはしっかりやりたい」と誓った。

ブランクを感じさせなかった。3日に始まった宮崎合宿だが、前日5日までは測定が中心。セットプレーを確認したこの日、FW第1列で主となり意思疎通を図った。「『あっ、昔なんかやっていたな』というのが多々あって安心した」。FWは3年前のW杯経験者が自身を含めて18人中7人。7月2、9日には世界ランク2位フランスとの2連戦を控え「スクラムは向こうも自信を持ってくる。急速にレベルを上げなアカン」と様子見の時間はない。

その先に来秋のW杯フランス大会がある。4大会連続の大舞台へ「年も年なので最後の可能性があるW杯。良いところを出して、悪いところをしっかり伸ばしながら選ばれればうれしい」と言い切った。最大17歳差の後輩たちと、世界で戦う土台を作る。【松本航】