フィギュアスケート男子の14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、7月プロ転向を表明した羽生結弦さん(27)が10日午前、仙台市内で公開練習イベント「SharePractice(練習共有)」を実施し、公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」でライブ配信を開始した。

映像はウオームアップする姿から配信された。普段の試合などでは映されることがなかった場面。どのように氷上に上がるまで体を温め、備えていくのかを明かす、1時間弱の貴重な機会となった。

耳にイヤホンをつけて、関節の可動域を確認するような動作、さらに地上でジャンプも跳んだ。決して広いスペースではないリンク脇で、助走も短いながらも、きっちりとトリプルアクセル(3回転半)を降りきる姿には迫力があった。

午後0時31分にリンクイン。すでに視聴者数は10万人を突破した。直前まではワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていたが、リンクで流すために切り替えると、聞こえてきたのはback numberの「水平線」。2曲目は「僕がいまできることを」で、歌詞を口ずさみながら、氷上練習を開始した。

羽生さんは7月19日に都内で記者会見し「取るべきものは取った」とアマチュア競技会から退き、プロに転向することを表明していた。