ショートプログラム(SP)首位の柴山歩(14=木下アカデミー)が、シリーズデビュー戦での2位に涙を流した。フリー3位の121・30点を記録し、合計188・39点。演技後は悔しそうに目を潤ませた。

重圧のかかる最終滑走で経験値を積んだ。冒頭からジャンプを着氷させてきたが、痛恨は演技終盤。ダブルアクセル(2回転半)が1回転半の単発となり、3連続ジャンプを組み込めなかった。最後の7つ目はフリップ-トーループの連続3回転をきっちりと決めたが、ミスが優勝した吉田陽菜(木下アカデミー)との15・13点差に響いた。

それでもデビュー戦で堂々の2位。シニアへの年齢制限は段階的に17歳へと引き上げられるが、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指せる世代となる。中学3年生の有望株が、世界の舞台で1歩を踏み出した。