日本がフランスと激闘を演じた一戦で、高橋藍(21)が、さらなる経験を積んだ。
昨夏の東京オリンピック(五輪)、今夏のネーションズリーグを制した相手にフルセットまで持ち込み、2-3(17-25、25-21、24-26、25-22、16-18)で惜敗。最終セットは3度もジュースにもつれた。
第1セット、高橋は点差を離されてもサービスエースで食らいつく。日本がものにした第2、第4セットは高橋のサーブから得点につなげる場面が目立った。
「サーブで崩すことを考えていました。(フランスの)ヌカペト選手を狙っていた。サービスエースより、相手が嫌になり、防ぐのが苦しくなることを意識した」
2日に21歳の誕生日を迎えたばかり。勝利で祝うことはできなかったが「最後の5セット目もリードする場面があったので、いい戦いができたことは間違いないです。1点を逃さないことが必要だとあらためて感じました」と振り返った。
昨夏の東京五輪は19歳でメンバー入りを果たした。
「五輪ではチームに引っ張ってもらった。あの経験が自信になり、自分もチームの軸になれるように、それは(ブラン)監督からも求められていることなので。他の選手の調子が上がらなくても、自分が軸になれるようにしていた」
東京五輪、ネーションズリーグ、世界選手権と経験。チーム最年少は濃密な時間を過ごし、さらにたくましさを増した。
【日本のフランス戦先発メンバー】
<セッター>
8関田誠大(28)
<オポジット>
1西田有志(22)
<アウトサイドヒッター>
12高橋藍(21)
14石川祐希(26)
<ミドルブロッカー>
2小野寺太志(26)
6山内晶大(28)
<リベロ>
20山本智大(27)