昨季の北京五輪と世界選手権に出場した河辺愛菜(18=愛知・中京大中京高)が68・83点で3位発進した。首位のヘンドリックス(72・75点、ベルギー)とは3・92点差につけた。

河辺が緊張感を楽しんだ。ビリー・アイリッシュの演目に乗ってダブルアクセル(2回転半)を決めると、「ルッツが一番怖かった」と振り返るルッツ-トーループの連続3回転、3回転フリップを着氷。リンクを降りると、今季から師事する樋口美穂子コーチと抱き合い、得点が表示されると笑顔を見せた。観客の手拍子に包まれ「楽しみながら、お客さんのことも見渡しながら滑ることができました。そういう余裕があったのはよかったなと思います」と雰囲気を楽しんだ。

今大会ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を封印。完成度を求め、意図した通りにジャンプを降りきった。5日のフリーへ「緊張すると思いますが、緊張を自分の力に変えられるように頑張りたいです」と意気込んだ。(アンジェ=松本愛香通信員)